私の子育て、「基本スタンス」について。
私には30代前半の息子が1人おり、今は社会人として実家を出て、独立しています。
彼が産まれる前から、いや、実は結婚すらするかどうかも自分ではわかってない頃から、なぜか漠然と、結婚するなら、話し合って築いていける心身ともに健康な人が最低条件と思っていました。
もし子供を授かったなら、小学校までは体罰やむなし。
中学生になったら、手をあげたりすることなく、自分の子供であっても、一人の人として尊重する。
そして、できるだけ早く、一人で考え行動し生き抜いていける自立心を養わせる。
そもそも、私自身、人並みに結婚できるのか、するとしても遅いだろう。
当時教師志望でもありましたので、教師になったら、結婚はしないだろう、
なぜなら、生徒という一個の個人という人間を相手に仕事をするということは、
手が抜けないということだ。
その環境で自分の子供を育てる、家庭のことをやる時間なんてないではないか。
両立できないであろうと。
結果、教師と同じくらいやりたかった出版社に入社したのですが。
そうした私の結婚観と子育てスタンスは、言わずもがな、両親の夫婦関係、母の私や弟達に対する過度の束縛、拒否、過干渉から来たものです。
反面教師ですね。
息子の持って生まれた資質も相まって、このスタンスは成功したようです。
今は何の心配もいりませんから。
もちろん、順風満帆だったわけではありませんが、子供の成長過程において、当然山や谷があります。
山や谷の大きさは差があるとしても。
でも、大した山や谷ではないのです。
子供に理由もわからず先立たれる以外は。
人知れず心を痛めているのを知らずにいるよりかは。
息子の子育て中、仕事もしておりました。
ただ、息子に何かあった時は、息子第一優先、仕事も家庭も二の次三の次という覚悟も常に持っていました。
結婚したら、なんの疑問もなく子供ができて家族が増えていく、習い事をさせて、ディズニ―ランドやバーベキュウーや海に行く。
ママ友たちとランチでたわいもないに花を咲かせる。
SNSで日常を共有する、もしくはこっそり張り合う・・・。
一見仲良し家族オッケーです。
でもそれが当たり前ではないのです。
人を一人育てるということは、良くも悪くもその子だけでなく親である自分、社会へ大きく影響していくのです。